キーボード修理・丸洗い
DELLキーボード編
生駒の有名人Tさんからキーボードの修理依頼を受けました。今までDIYで家電やパソコンを修理して、「いこまーく」で公開してきましたが、それが今回の出来事につながった感じがします。着手する前に手元で使っているDELLの古いキーボードを分解してみます。メンブレン式、パンタグラフ式、メカニカル式などありますが、こちらは一番構造の簡単なメンブレン式になります。動作はちゃんとするのですが、少し前にコーヒーをこぼして「Z」,「X」キーあたりが押した後、戻りが変な感じになる時があります。
裏返すと10本のビスが見えますがすべて外していきます。
ビスを外すと爪などもなく簡単に開くことができました。下はキートップとフレームが一体になっており、上はラバー素材の部品になります。やはりラバー素材の部品は一部コーヒーで汚れていたので、アルコールをつけた綿棒で丁寧に汚れを除去しました。
キートップの部分は導電部がないので水につけて丸洗いします。スポンジなどを使って丁寧に汚れを落として、エアーで水滴を弾き飛ばしました。
十分乾燥したら、あとは逆の手順で組み上げれば完成となります。
早速接続したらキーボードを認識しません。このキーボードはPS2タイプですが、作業している間USBタイプのキーボードを使ってしまったのが原因のようです。パソコンを起動しなおして、Windowsのロゴが出る前に「DEL」を押してBIOSメニューを立ち上げます。「USB Legacy Support」の項目をDisabled(無効)にすると問題なく認識し使えるようになりました。キー動作もスムーズになり、隙間の手垢、ほこりもなくなって快適になりました。このキーボードは15年位前のもので、安価なメンブレン式ですが最近のものに比べて剛性も高くタッチもそこそこ良いので、まだまだ使えそうです。
Logocool K740編
TさんのキーボードはLogicool K740という製品でコーヒーをこぼしてから動作がおかしくなったそうです。非常に薄型に仕上がっておりますが重量感もあり高級感があります。キートップは自光式で視認性が良いです。サイドとトップにはクリアパーツがあしらわれており、かっこいいです。パンタグラフ式が採用されており浅めのストロークでも絶妙のキータッチを実現しています。一通り眺めた後は動作確認です。やはり、[漢字]、[f4]、[4]、[5]、[Q]、[W]、[A] の7つのキーが効きません。分解して様子を見ていきます。まずは裏側のビスを外していきますが
シールの下に4本のビスが隠れています。シールはプラスティック系の固めの素材なのでわからないように剥がして、また貼り付けるのは無理なようだったので相談しました。
このような感じでビスの部分はシールに穴を空けてビスを外しました。3種類ほど違う種類のビスが使い分けられているので、わからなくならないように金属トレーに並べて保管します。
ビスを外しても爪があります。アクリルっぽいクリア素材はかっこいいのですが上部2か所の爪を外すのは緊張が走ります。ギターのピックを使って丁寧に外しました。下部パームレスト側にも爪が4カ所ありますがこちらも外すと、フタを空けることができました。
さらに2か所のビスを外すとLEDユニットが外れます。コネクターも外します。
さらに3カ所のビスを外すとキーボードASSY(一体部品)が取れます。
キーボードASSYですがここまで来てわかりました。キー接点にたどり着くには、キートップとパンタグラフの部品を全て外し、表からアクセスしないとキー接点にたどり着けないのです。予備の部品が3つぐらいあればできそうですが、一つの部品も壊さずに作業完了するのは無理だと思われます。またここで今後の方針を相談することになってしまいました。
結果的には、某フリマサイトにて動作品を手に入れ、キーボードASSYを摘出して使うことになりました。摘出したキーボードASSYをエアーで清掃しています。
あとは逆順で組み上げていきます。
見事完成したら、すべてのキーを動作確認しますが無事問題なく動作しました。
まとめ
メンブレン方式なら構造がシンプルで、コーヒーをこぼしてしまっても分解・清掃で修理できそうな気がします。キートップを外すことなく丸洗いできるのできれいにするだけのために分解して丸洗いするのもありだなと感じました。パンタグラフ式、メカニカル式の方はかなり難易度があがります。比較的新しい商品でキーボードASSYが入手できそうなら、まるごと交換した方が確実な感じがします。
手元のキーボードも丸洗いして追加でUPするかもしれません。手元で気に入ってるのに動作がいまいちだったり、丸洗いしたいキーボードがあればご相談ください。お役に立てるかもしれません。