ダイニチファンヒーター修理 (DAINICHI FW-325NE)

家電・電気製品

ダイニチファンヒーター始動性がかなり悪くなってきました。加えてニオイも臭くなってきて寿命を感じます。ダイニチファンヒーターは始動が早いのは良いのですが、気化器のニードルが細くて詰まりやすいようです。しかし、ニードル清掃は難しいので壊す覚悟で挑まなければなりません。

点火検出用のフレームロッド清掃で始動性改善の可能性もあるので、まずはそちらから挑戦してみます。

フレームロッド清掃

オイルパンのすぐ上のタッピングビスを2本とればフロントカバーがはずれます。
ファンヒーター修理1

燃焼室のカバーも爪を起こして、タッピングネジ2本ではずれます。
ファンヒーター修理2

右がフレームロッド、左が点火ロッドです。フレームロッドにシリコンが付着するとロッドの抵抗値が検出できなくなり点火性が悪化します。ファンヒータの前でヘアスプレーをするのは危険ですし、シリコン成分がフレームロッドに付着してファンヒーターの寿命が縮みます。

フレームロッドをサンドペーパーで磨いていきます。表面の白いのがシリコンなので除去しつつ、磨いていきます。
ファンヒーター修理3

元に戻して様子を見ましたが、若干の始動性改善は見られたものの、朝一の始動性は相変わらず悪いです。ニオイも改善しないのでフレームロッドのみでは不十分でした。

気化器清掃

結局、難易度の高い方へすすみます。また、フロントカバーをはずして、写真のビス2本をはずします。
ファンヒーター修理4

10mmスパナで2ケ所の配管をはずすと、気化器がはずれます。
※この辺り説明が荒いですが組立の時の説明も併せてみてください。
ファンヒーター修理5

気化器分解していきます。
ファンヒーター修理6

写真中央に写っているニードルがなかなか取れません。カーボンがゴリゴリに詰まってるようで取れる気配なしなので一晩キャブクリーナー漬けにしました。翌日ラジオペンチで強引に引き抜こうとしましたが厳しいです。

キャブクリーナをさらに入れてオイルポンプのコネクタはずして、電源を入れて起動して、気化器のヒーターを利用して過熱しました。キャブクリーナーの白煙がでます。それも何度か繰り返して、ラジオペンチで強引に引き抜きました。ファンヒーター修理7

部品の順番はこの順です。覚えておきましょう。説明が前後しますが、右端の部品を引き抜くときバネが飛び出さないように注意しましょう。
ファンヒーター修理8

引き抜くときにはがれた部分もありますが、カーボンがギッチリついていました。
ファンヒーター修理9

ガスバーナーで加熱するとカーボンが剥がれます。あとはブレーキクリーナを付けて布でこすればこの輝きです。
ファンヒーター修理10

あとは逆順で組み上げていきます。
ファンヒーター修理11

固定金具はこんな感じで収まります。これを入れることでヒーターの位置決めができます。
ファンヒーター修理12

さらにこの金具をつけて、2枚の金具をビスで共締めします。
ファンヒーター修理13

この部分に気化器が入ります。
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気化器の先は中央の穴に入ります。すぐ右のスリットに気化器のツメが入って位置決めされるように設計されていますね。
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こんな感じで気化器が収まります。
ファンヒーター修理15

ビス2本で固定します。このステーにはへこみがあって、燃焼室側の突起とうまく合うことで位置が決まります。
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10mmスパナで2ケ所の配管を取り付けます。
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無事点火できました。
ファンヒーター修理19

※ストーブの修理はとても危険なので、十分注意して自己責任でお願いします!!