コロナウィルスについて
はじめに
コロナウィルスが言われだしてから、1年5か月ほどになるでしょうか?常に思うのはマスコミの煽りすぎでしょうか?連日のように新規感染者数がニュースで取り上げられます。それは65歳以上の重症化リスクの高い高齢者の接種が73%を超えた今でも変わらず続いています。ワクチン接種が驚異的なスピードで進んだおかげで、国民全体の重症化リスクが減ったにもかかわらず報道は何も変わりません。それにより7年準備を進めてきた東京オリンピックが無観客開催に追い込まれました。日本よりはるかに日々の新規感染者数が多い国で5万人以上の観客を入れてスポーツイベントが行われていますが参考にはしないようです。
水際対策
初期に気になったのは水際対策です。中国で8万人もの感染者が出ているのに、中国人の入国がなかなか止まりません。結局、春節が終わるまで訪日外客数が毎月200万人入ってくる状態を放置してしまいました。これについては色々言われていますが、結局憲法に非常事態条項がないのが大きいと思います。入国を制限する法的根拠もあいまいで、親中派の議員も与野党にいるので習近平の来日を優先する動きもあり、有効な水際対策を打つことができませんでした。春節後にはいったん入国者数は減少しますが11月から緩和され、おまけに中国、韓国をはじめとする11ヶ国の入国時14日隔離とPCR検査の義務を免除にしてしまったので、第三波を引き起こす結果になってしまいました。
第2類感染症
コロナウィルスは第2類感染症に指定されていますが、5類に下げるべきなんじゃないかという意見をよく聞きますが未だに変わりません。2類だとエボラ出血熱並みの扱いとなり、完全な撲滅、ゼロコロナを目指すことになります。デルタ株により感染力の増大ばかりが報道されますが、同時に弱毒化していることは明らかで、高齢者のワクチン接種も考えると、インフルエンザ並みの5類に下げる時期がきてると思われます。インフルエンザ並みに下げることに不安を感じる人も多いと思いますが、インフルエンザでも2019年まで毎年約1万人の人がなくなっています。コロナウィルスが蔓延してインフルエンザでなくなる人がほとんどいなくなりました。ちょうどインフルエンザの死者が、コロナにスライドした形になっています。コロナばかりに集中して他の死因を無視してはいけません。毎年100万人程度の人がなくなっています。コロナ死者数よりコロナ関連自殺者数の方が多いという笑えない状況にも目をつぶってはいけないと思います。
国別コロナウィルス感染者数
連日のように新規感染者数がニュースで取り上げらている日本ですが、世界に比べるとかなり感染を抑えられています。今後のことは誰にもわかりませんが現状、世界に比べたら本当にさざ波です。人種による違い、家に帰ると靴を脱ぎ、毎日風呂に入る生活習慣など、原因はさまざま考えられるのですが、マスク手洗いなど地味なことから、店舗や公共機関の感染対策など力を合わせてやってきた個々の努力による部分は大きいと思います。
緊急事態宣言
現在、4度目の緊急事態宣言が発令されています。すでに2週間以上たつので効果が出てきてもおかしくないはずですが、全く効果がグラフに現れません。2度目、3度目はたまたま下がるタイミングで発令になっただけではないかと思ってしまいます。
2/3が感染経路不明なのもあるのですが、残りの1/3から考えると、感染原因は接待を伴う飲食と会食で10%ぐらいです。飲食店全部休業し続けても10%程度しか感染は減らないということは、20時までの時短、お酒の制限をしたところで影響は限られます。飲食店ばかりが狙い撃ちされる根拠が足りません。緊急事態宣言の経済的ダメージはかなり大きいです。この資料を見て、東京都が時短と酒禁止を決定する意味が自分にはわかりません。
東京都モニタリング会議(令和3年7月8日)の資料
bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/
ワクチンのリスク
「ワクチンを打つと95%の効果がある」と繰り返し報道されていますが、これについては間違いありません。感染リスクが1/20になると考えて良いと思います。デルタ株で効果は少し下がりますが概ね状況は変わりません。しかしながら、ワクチンには副反応が少なからずあります。国内で2月17日から8月8日まで、ワクチン接種後に死亡が報告された事例はファイザー759人、モデルナ10人です。接種数はファイザー90,651,661人、モデルナ12,261,354人です。100万人あたりの死亡者数はファイザー8.4人、モデルナ0.82人です。どんなワクチンも副反応はあり、死亡リスクもあります。有用なら受けた方が良いと思いますが、2018年には5200万人がインフルエンザワクチンの予防接種を受けて副反応による死亡例は3件でしたので、100万人あたりの死亡者数は0.057人となります。コロナワクチンはインフルエンザワクチンに比べてリスクの高いワクチンだといえます。
さらに、コロナワクチンは緊急使用が認められているだけで、ワクチンとして未認可です。(16歳以上に対する接種について、ファイザー製ワクチンがFDAに正式承認されました。)検証に10年以上かかる生殖に関するリスク、発がん性に関するリスクについてはデータがありませんので将来的に大規模な薬害事件に発展する可能性がないとは言えません。
年齢別重傷者数
令和3年8月31日現在の厚生労働省のデータによると、年代によって死亡リスクが全然違います。20歳未満にいたっては0人です。
陽性者数 | 死亡者数 | |
10歳未満 | 141,197 | 0 |
20代 | 364,662 | 14 |
30代 | 236,170 | 43 |
40代 | 223,371 | 144 |
50代 | 181,303 | 386 |
60代 | 92,145 | 1,056 |
70代 | 70,228 | 3,143 |
80歳以上 | 66,636 | 8,513 |
各年代はざっくり1,500万人程度いるので、それで割ればコロナによる死亡リスクが算出できます。
2月17日から8月8日まで、ワクチン接種後に死亡が報告された事例は下記の通りですが、年代別の接種数が入っていないのが残念です。
ファイザー | モデルナ | |
10歳未満 | 1 | 0 |
20代 | 8 | 1 |
30代 | 3 | 1 |
40代 | 8 | 0 |
50代 | 19 | 4 |
60代 | 55 | 2 |
70代 | 184 | 1 |
80歳以上 | 481 | 1 |
未知なるリスクについては比較できませんが、少なくともわかっているワクチン接種リスクと接種しないリスクの比較は出来ます。私は50歳になったので50代で比較してみます。
50代のコロナによる死亡者数 386人(※8月31日現在の数字で収束するまで増えていきます。)
母数を1,500万人とすると、100万人あたりの死亡者数は25.7人
50代のコロナワクチンによる死亡者数 23人(※8月8日現在の数字で接種率があと20%程度は増えるのに比例して、増えると予想されます。)
母数を1,500万人、接種率35%とすると、100万人あたりの死亡者数は4.38人
50代についてはワクチン接種したほうが死亡リスクが1/50程度に減少します。仕事は自宅周辺で、接客もあまりないので、未知のリスクも考えればワクチン接種するべきか悩むところです。
40代でも同様の傾向で、ワクチン接種した方が死亡リスクが1/5程度に減少します。しかし、30代以下では現状有意差がない状況です。逆に高齢になるほどワクチン接種した方が死亡リスクが減少する率は高くなります。集団免疫という公共の利益のために個人がどの程度リスクを負うのかも判断が分かれると思いますが、自らの死亡リスクを高めてまで接種する必要はないと思います。
コロナワクチンの死亡リスクが少し高いのと、このことがあまり知られていないのが問題だと思います。個人的には全く死亡者のいない20歳未満(※令和3年8月31日現在)が接種する必要があるのか議論があっても良いと思います。将来結婚を考えてる年代の人は接種しない方が良いように思います。
日本はせっかく感染が抑えられているのだから、例えば40歳以上のワクチン接種だけで乗り越えるとか、独自路線を選択できる立場にあると思います。今この選択をしていれば、何10年か先の日本を救うことになるかもしれないと思ったりします。
まとめ
重傷化リスクの高い65歳以上の高齢者ワクチン接種が進み、デルタ株の増加により、新規感染者が爆発的に増加しましたが、重症化のリスクが減少しています。しかし、マスコミがコロナの恐怖を連日のように煽り、総選挙を控えた政府は強気の政策を打つことができません。効果がないのに経済損失の深刻な緊急事態宣言も続いています。
新規感染者ばかりに注目されがちですが、コロナ死亡者(後遺傷害含む)を増やさないようにするのが大事だと思います。必要な経済活動をなるべく止めないように工夫する事も大事だと思います。
コロナワクチンに関しては、接種するリスク、しないリスクを、年代別に比較して、仕事、通勤などの行動パターンなども考慮して正しい知識で判断しましょう。
いずれ効果的な治療薬ができて、他の様々な病気と同様にコロナウィルスが制御できるようになる時が1日も早く来ますように!!
※ワクチンのリスク、年齢別重傷者数の項目については、厚生労働省がワクチン接種による年齢別死亡者数を公表しているのを発見したため加筆修正しました。2021/9/7
※オミクロン株の出現でかなり状況は変化していますが加筆修正はしません。