照明機器のLED化

電気工事

はじめに

DIYが好きで第二種電気工事士を取得したのは2009年です。コンプライアンスの問題がなくなったら家の電気関係は色々いじりました。浴室換気扇交換、作業場の照明機器交換、スイッチやコンセントの交換、配電盤のノーヒューズブレーカー交換、照明のインバーター化などいろいろやりました。

そんなことを「いこまーく」書くようになったら、なんとお仕事の話がきました。

生駒市インキュベーションセンター・イコマドにて照明機器LED化の話があり、第二種電気工事士の資格を生かして工事させてもらうことになりました。

直管形LED

最近、G13直管形LEDが随分安く手に入るようになりました。1本900円前後と従来の蛍光ランプと変わらない値段です。

例えば

G13直管形LEDとは従来型の蛍光灯のサイズと端子位置が同じですが、中にはLEDチップの他に電源など点灯に必要なものがすべて入っています。したがって、端子に直接100~200Vの電源をつなげると点灯するようになっています。それの何が良いかというと、既設の照明機器の電気回路を電気的に切り離し、端子に直接電源を接続するように改造します。LED照明にリニューアルしつつ主要な電気回路が新品になります。照明機器の寿命は40000時間と言われていますが、安定器やコンデンサーなどの電気回路の寿命が短いことによります。LED改造で主要な電気回路が新品リニューアルできれば大幅に照明機器の寿命が伸びます。もちろん電気代も大幅に節約できて約1/3程度に抑えることができます。

G13直管形LEDの中には工事不要を売りにしている商品もありますが、前述の古い電気回路を残したままだとLED寿命より先に残した電気回路がダメになる可能性が高いです。施工前ならランプが消えることで異常が検知できたのに、”LEDが点灯しているのに残した回路から発熱”なんて事態もあり得ますし、通常より危険な状態を放置することになります。工事自体も難しいものではありませんので施工するのを強くお勧めします。せっかく照明機器本体と変わらない約40,000時間の寿命があるLEDを取り付けるのにもったいないですね。

注意点

従来の蛍光ランプが使えなくなります。G13直管形LEDでも内部回路の異なる製品もあります。従業員が気軽にランプを変えるという習慣はやめて、責任者が改造内容に合ったLEDに交換すべきでしょう。

G13直管形LEDはみんなが知ってる国内メーカー、パナソニック、東芝ライテック、三菱、日立、NECなどから発売されていません。国内メーカーは全く寸法や形状の違う「GX16t-5」で開発しているので照明機器の交換を推奨しています。G13直管形LEDは中国メーカーのものを選ぶことになると思われますが、フィリップス、アイリスオオヤマなども出しています。

約40,000時間の寿命があるLEDですがまれに切れることもあるようです。

工事

2フロアで64台が工事の対象になりましたので、5台先行、残りを2日に分けて工事しました。

これはいきなりですが完成状態です。違和感なく点灯しています。お客さんで照明の変化に気づいた人はいないそうです。

2本一組でしか点灯しない機器もありますが、LED化すると片側だけ間引きもOKです。

カバーを開けて、ランプを取り外したところです。

工事の前日、前加工して持っていきました。

これがこの照明機器の心臓部インバーターユニットです。ユニットは取り外さず電気的に切り離します。

配線を取り外しつつつないでいきます。

差し込みプラグでつないでいきます。

この端子台に電源電圧がきてます。そのままソケットに接続していくことになります。

今回の施工のポイント2点

  • 電線同士の接続はすべて差し込みプラグにより行いました。
  • 既存電線は一切切断せずに施工しました。

この施工により、コネクタは電線など材料費は少しかかりますが、作業時間を短縮できました。更にもとのインバーターに復帰することも可能な施工になっています。賃貸物件の場合、現状復帰を言われることもありますので安心です。

今回はインバーターからの施工でしたが、さらに古いラピッドスタート型やグロースタート型の場合も施工可能なので機会があればチャレンジしたいです。

今回、久しぶりに図面を書きました。一枚の図面を見てもらえば施工内容がぱっとわかるように書いて提出させていただきました。JW-CADというフリーソフトを使って書いたのですが、以前勤めていた会社で使っていました。当時はCADソフトも高くてドラフターも普通に使われていましたので、「ええもんあるで」って感じで課長が見つけてきたんですね。当時はMS-DOSで動いてましたが、今はWindows10で動きます。